国際公共政策学科について
国際公共政策学科
Department of International Public Policy

 グローバリゼーション、地球温暖化、貧困、核兵器の拡散など、私たちを取り巻く社会や環境は、すさまじい勢いで変化しています。また、その規模はこれまでにないほど大きく、国境を越え世界の様々な地域の人々の生活に影響を与えています。  これらの問題を解決するためには、あらゆる分野の英知と技術と人材を集めなければなりません。

 国際公共政策学科は、法学・政治学・経済学の基礎を学び、それらの知識や考え方を総動員して人類全体の公益を考え行動するための規範と能力を身に付ける場所です。

国際公共政策学科で学ぶ「科目」

 国際公共政策学科の教育目的を達成するために、教育カリキュラムは三つの大きな特色を持っています。

 一つは、現代の社会、特に国際社会で生起する諸問題について複眼的な視点から検討する姿勢を身につけるという点です。まず、法学・政治学・経済学の複数分野の基礎を体得し、現実の問題への理解を深め、特に国際社会の法・政治・経済問題への応用力をつけるために、国際関係、国際法、国際経済、外交政策、開発政策、環境政策などを学びます。

 もう一つは、国際社会で活躍するために、外国語能力、特に英語能力を身に付けることです。そのために、国際経験の豊富な教員を配置し、いくつかの授業を英語で行い、外国語文献を必読化しています。

 最後は、リーダーシップを発揮できる行動力のある人材を育てることです。そのため、コミュニケーション能力を重視し、授業における口頭報告、討論、交渉、報告書作成などを通じて表現力を養えるようにしています。

「カリキュラム」の構成

 より具体的にカリキュラムの中身を紹介しましょう。

まず、講義形式で行われる「法学の基礎」、「政治学の基礎」、「ミクロ経済入門」、「国際公共政策」と、少人数の演習形式で行われる「セミナーI」、英語能力の養成を目的とする「Project Seminar in English」があります。これらは、すべての学生に、法学・政治学・経済学の3分野の基礎的知識と、国際情勢を自ら把握することができる程度の英語能力を身につけて欲しいと考えて用意されたものです。したがって、必修科目となっています。

次に、これらの基礎を前提として、皆さんは自らの関心に従い「法学系専門科目」、「政治学系専門科目」及び「経済政策系科目」を履修することで、より高度な専門分野の知識と応用力を修得していくことになります。また、分野横断的な問題を扱う「応用展開系科目」も提供されます。

一方、2年次以降も「セミナー系科目」を履修することになります。「セミナーII~IV」では、教員と少数の学生が一緒になって、1年をかけて特定分野の課題を追究していきます。

また、英語能力の向上を目的とする「English CertificatesⅠ・ II」もあります。この科目は海外の一流大学・大学院への留学に必要な高度の英語能力の獲得を目的とする科目で、将来、国際社会で活躍したいと願っている学生は、是非履修してもらいたいと思っています。